科学技術の世界では、「セレンデピティ(serendipity)」という言葉がよく使われます。 想定しない偶然の産物を目利きして必然に変える洞察力と実行力を指しますが、 派生して「失敗から多くを学ぶ」という意味もあります。
「成功の秘訣は、成功するまで目標から目を離さないこと。」
これはベンジャミン・ディズレーリ(作家、政治家、英国元首相)の名言で、 さらに「我々が想定するものが起こることは滅多にない。しかし、我々がほとんど期待もしない事態が しばしば発生する。」との言葉も残しています。
しかし、「期待しない事態」(=失敗)から多くを学べば、 「想定するもの」の範囲を拡大させることも可能ではないでしょうか。
本研究室はその中心軸に「人材育成」を置き、主役は20代の学生達です。 独創的な仮説を証明しようと熱心に取り組む者、新たな分野にチャレンジ精神旺盛な者、 外国留学によって精神力・実行力を鍛錬する者など、失敗を繰り返し経験しながら、 常に自己想定域を拡大させています。
「いかなる教育も、逆境から学べるものには敵わない。」と、ディズレーリは名言を続けています。
「活きた教育、活きた研究」が本学と本研究室の共通モットーで、20年、30年先を見据えて常に行動したいと願っています。